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エジる

エジプト現代小話、古代エジプト、観光、アラビア語、レシピなどエジプトをエジるブログです



アラブの春「エジプト革命」はじまり編

 「ぜんぜん春じゃないアラブの春」としか言いようがないんだけど、エジプトで起きた革命を忘れないうちにまとめておこうと思うの。

 

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2010年12月17日、隣の隣の国、チュニジアで一人の青年が焼身自殺を図った、これが発端ね。インターネットを通じて広まったデモは、高い失業率や腐敗への日ごろの不満が爆発しちゃったかたちで大きくなって、ついに大統領は逃げ出しちゃったの。長年続いてきた独裁政権を崩壊させたってわけ。

 

そんなチュニジアから飛び火したの。

 

エジプトでも同じく、失業率は高く、腐敗もひどかったのね。それに、ムバラク政権もうんざりするくらいの長さで続いてたのよ。1981年から大統領やってたんだから、いい加減長すぎよね。それだけ、”おいしかった”ってことかしら?

ま、6兆円もの財産をためこんでたんだから、おいしいなんてもんじゃないわよね。そんなに持ってたって使いきれないのに。

 

ムバラクの前はサダトが大統領だったんだけど暗殺されちゃったの。それで、副大統領だったムバラクが大統領になったんだけど、その暗殺を理由に、非常事態令を発令したわけ。でも、ずーーーーーーっと30年以上も非常事態のままだったんだから。

もうそれ、非常事態とは言わない!!

ってツッコミたくなるのは私だけじゃないわよね?

政治的な集会は禁止されてたり、反政府勢力は弾圧されたり、訳のわかんない理由で逮捕されちゃったり。「逮捕状なしで逮捕していい」なんてことになっちゃってるから警察が横暴だったのね、きっと。

後に大統領となるモルシはその弾圧され続けてきた勢力、ムスリム同胞団だったってことを言っておくわ。

 

ムバラクも、その前の大統領も、そのまた前の大統領も軍人出身。軍はいつもエジプトの中枢ね。軍傘下の企業なんてのがいっぱいあって、国の経済を支える役割もあったの。そんな企業は、退役後の天下り先」

あらあら、どこにでもあるのね、天下りって。エジプトでは国営企業や公務員の給料が安いって聞いたことあるわ。学校の先生なんてね、夜は家庭教師して頑張ってるんだから。掛け持ちで仕事してる人って結構多いのよ。でも、天下り族はいいお給料もらってるらしいわ。不公平ね。

企業と政治の癒着、そして汚職、物価高騰に貧富の差、文句言いたくなるのは当然よね。

 

だけど、大統領や軍の批判はタブーよ!反政府だなんて言われかねないもの。秘密警察がいて私服で一般市民に紛れ込んでたりするんだって。市民はたまらないわ。

 

そのタブーを打ち破ったのは、インターネットを駆使する若者たちよ。もともと火種はあったの。ネットを中心に結成された「四月六日運動」っていう賃上げデモとかを行ってる勢力や「我らは皆ハリード・サイード」って言って、青年が警察に拷問され惨殺されたことへの抗議をしている勢力とかね。

チュニジアから飛び火した炎は、そんなネット世代の若者の間で燃え広がっていったの。

 

こうして、2011年1月25日、カイロの中心タハリール広場でデモが起こったのよ。

 

だけど、エジプトってネット環境あまりよくないの。例えば、外国人が多いホテルだって、ネット接続可能なんて謳ってても、実際に行ってみたら「今日はつながらない」なんてザラにあることだと思うしね。それに、ガラベーヤ着て水タバコふかしてるおやじ達とか、農家の人とか専業主婦とか、SNSなんてあまり浸透してるわけじゃない。デモの情報を流したって、インターネットだけではそんなに広まらないの。

 

 

そこでこんな作戦に出たそうよ!

 

カイロの街でいっぱい走ってる車、そうタクシーの中でデモの計画を話すの。そうすると、エジプト人はおしゃべりが大好きでしょ?だから運転手さんからお客さんへって、どんどんどんどん話が広まったそうよ。

わかるわ~。エジプト人のおしゃべりは、スピードも拡散力もfacebookに勝る!って私、思うもの。

 

エジプト人らしいエピソードね。

 

 

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1月25日、タハリール広場には4万もの人が集まったの。

おしゃべりパワー、すごっ! !

 

 

こんな風に始まったエジプトの革命がどうなっていくのかは、また別の機会にね。